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人種差別(A class divided)
こんばんは。
ここ数日なぜか暖かい日が続いています。
朝地面が凍っていたのに、ここ2、3日それも見られず。
朝外に出ても全然寒くなぁい。
どうしちゃったんだろう。
今日は私が読んでる本を紹介させてください。
A class divided という本です。
今Education 200といって、教師になる為のクラスを取っているのですがそのクラスの先生がぜひ読んでくださいと薦めていた本です。
学校の図書館から借りてきたのですが、お勧めの理由がわかりました。
この本の題材となった出来事は1970年とけして最新とはいえませんが、アメリカらしい本だと思います。
人種差別について子供達が学ぶ実話の本なのですが、登場する先生は白人で、生徒も全て白人の小学校3年生です。
先生が子供達に「差別される気持ちわかりますか?本当の意味で差別される事を体験しますか?」という質問。
子供達は同意します。
そこで先生は目の色でクラスを二つにわけました。
青い目の生徒と、茶色(緑も含む)の生徒。
一日目は青い目の生徒を優遇。
休憩時間を5分延ばしてあげる、教室の一番前に座れる、カフェテリアに先にいける、ロッカーを使う順番も先、そして極めつけは先生自身が子供達を目の色で差別するんです。
「青い目の子は本当に学ぶのが早いわね~。それに比べて茶色の目の子達は教科書もちゃんと開けない!」という風に。
そして二日目は全く逆で茶色の目の子達が同じ条件で優遇されます。
そしてもちろん、青い目の子供達は先生から差別を受ける。
そこで子供達がどのように感じ、何を学び、どのように変わったのかが書かれています。
とても興味深いです。
子供たちの素直な反応が聞けるのもまた嬉しい。
どの子供も「肌の色は関係ない。肌の色で差別されるなんて不公平だ」と身にしみて感じ取っていきます。
身をもって学んだことだからこそ、間違った偏見は拭い去られていきます。
一人の生徒はスクールバスの中で高校生のお兄ちゃんたちが「お前らのクラスの先生は黒人が好きなんだって?ならお前らも黒人好きなんだろう?」*本の中では黒人ではなくもっと強い差別用語が使われています。
といわれますが、次の日すぐに先生に言います。
「先生!僕らって凄いんだよ!高校生のお兄ちゃんたちにあんなこと言われたんだけど、そういうことってとってもいけないことなんだ!肌の色で差別してはいけないことくらい高校生になってもしらないんだよ!でも僕らはちゃんと知ってる」
そしてもう一人の女の子は家に遊びに来ているおばあちゃんが黒人を差別して総称するのを聞いて歩み寄り、きっぱりと「おばあちゃん、私の家でその言葉は使わないで。もしおばあちゃんがその言葉を使い続けるのであれば、私はおばあちゃんがいる間は顔を合わせません」と言ったそうです。
私のつたない言葉では本の面白さって伝わらないかと思いますが、アメリカでは学校の先生が教師の卵に推薦する本としてこういう本を取り上げるんだな、ふ~ん、くらいに受け止めていただけたらと思います。
今日この本を紹介してもらったクラスに行くと私の犯罪歴調査の結果が送られてきました。
もちろん犯罪ありませんよ(念のため)
これが来たのでこの間お話した学校訪問が可能になりました。
再来週辺りからいけたらなと思っています^^
私はアメリカに住んで5年目になりました。
それでも義務教育は日本で受けてきましたし、息子もまだ就学年齢には達していないので私にとってアメリカの小・中・高校は未知の世界です。
アメリカの教育現場にも良いところ、悪いところあるかと思います。
そのどちらも客観的に見つめ、ブログに遊びに来てくださる皆さんと考え、良い所をどんどん取り入れていけたらなと思っていますのでアメリカの学校現場についても紹介させていただくつもりでいます。
これからはちょっと今までと雰囲気が変わってくるかと思いますがお付き合いいただけると嬉しいです^^
週末ですね♪
う~ん、嬉しい!
ではでは皆様素敵な週末お過ごしください。
ここ数日なぜか暖かい日が続いています。
朝地面が凍っていたのに、ここ2、3日それも見られず。
朝外に出ても全然寒くなぁい。
どうしちゃったんだろう。
今日は私が読んでる本を紹介させてください。
A class divided という本です。
今Education 200といって、教師になる為のクラスを取っているのですがそのクラスの先生がぜひ読んでくださいと薦めていた本です。
学校の図書館から借りてきたのですが、お勧めの理由がわかりました。
この本の題材となった出来事は1970年とけして最新とはいえませんが、アメリカらしい本だと思います。
人種差別について子供達が学ぶ実話の本なのですが、登場する先生は白人で、生徒も全て白人の小学校3年生です。
先生が子供達に「差別される気持ちわかりますか?本当の意味で差別される事を体験しますか?」という質問。
子供達は同意します。
そこで先生は目の色でクラスを二つにわけました。
青い目の生徒と、茶色(緑も含む)の生徒。
一日目は青い目の生徒を優遇。
休憩時間を5分延ばしてあげる、教室の一番前に座れる、カフェテリアに先にいける、ロッカーを使う順番も先、そして極めつけは先生自身が子供達を目の色で差別するんです。
「青い目の子は本当に学ぶのが早いわね~。それに比べて茶色の目の子達は教科書もちゃんと開けない!」という風に。
そして二日目は全く逆で茶色の目の子達が同じ条件で優遇されます。
そしてもちろん、青い目の子供達は先生から差別を受ける。
そこで子供達がどのように感じ、何を学び、どのように変わったのかが書かれています。
とても興味深いです。
子供たちの素直な反応が聞けるのもまた嬉しい。
どの子供も「肌の色は関係ない。肌の色で差別されるなんて不公平だ」と身にしみて感じ取っていきます。
身をもって学んだことだからこそ、間違った偏見は拭い去られていきます。
一人の生徒はスクールバスの中で高校生のお兄ちゃんたちが「お前らのクラスの先生は黒人が好きなんだって?ならお前らも黒人好きなんだろう?」*本の中では黒人ではなくもっと強い差別用語が使われています。
といわれますが、次の日すぐに先生に言います。
「先生!僕らって凄いんだよ!高校生のお兄ちゃんたちにあんなこと言われたんだけど、そういうことってとってもいけないことなんだ!肌の色で差別してはいけないことくらい高校生になってもしらないんだよ!でも僕らはちゃんと知ってる」
そしてもう一人の女の子は家に遊びに来ているおばあちゃんが黒人を差別して総称するのを聞いて歩み寄り、きっぱりと「おばあちゃん、私の家でその言葉は使わないで。もしおばあちゃんがその言葉を使い続けるのであれば、私はおばあちゃんがいる間は顔を合わせません」と言ったそうです。
私のつたない言葉では本の面白さって伝わらないかと思いますが、アメリカでは学校の先生が教師の卵に推薦する本としてこういう本を取り上げるんだな、ふ~ん、くらいに受け止めていただけたらと思います。
今日この本を紹介してもらったクラスに行くと私の犯罪歴調査の結果が送られてきました。
もちろん犯罪ありませんよ(念のため)
これが来たのでこの間お話した学校訪問が可能になりました。
再来週辺りからいけたらなと思っています^^
私はアメリカに住んで5年目になりました。
それでも義務教育は日本で受けてきましたし、息子もまだ就学年齢には達していないので私にとってアメリカの小・中・高校は未知の世界です。
アメリカの教育現場にも良いところ、悪いところあるかと思います。
そのどちらも客観的に見つめ、ブログに遊びに来てくださる皆さんと考え、良い所をどんどん取り入れていけたらなと思っていますのでアメリカの学校現場についても紹介させていただくつもりでいます。
これからはちょっと今までと雰囲気が変わってくるかと思いますがお付き合いいただけると嬉しいです^^
週末ですね♪
う~ん、嬉しい!
ではでは皆様素敵な週末お過ごしください。
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すごくためになりました
日本は単一民族なので人種差別は余りありませんが(目に見えやすいものは)そのかわり恐るべきいじめがあります。
先日もいじめを苦にした6年生の自殺がありました。
いじめを訴えた遺書を残し教室で首を吊ったのです。
まだわずかしか生きてないというのにどれ程苦しい思いをしたでしょう。
それなの教育委員会はいじめの事実は確認されていないといい、遺書を握りつぶそうとさえしたのです。
都合の悪い事は隠すのではなく、どうしたら今後に生かせるのか日本のトップは真剣に悩むべきです。
この本、日本でも広く読まれると良いですね!